オフィシャルCD　No.1

邦題

グレイトフル・デッド・ファースト

原題

Grateful Dead

Studio録音

1CD

1967年3月17日発表

• Deadの記念すべき1枚目である。主な内容は以下のとおり。

CD Code	WAM1689	日本版	WPCR-560 95/12/21	入手可能	（但　1998年7月現在）
Produced	Dave Hassinger	Arrenged	Grateful Dead	Engineer	Dick Bogert
録音時期	1967年1〜3月？	録音場所	不明（サンフランシスコ）	CoverDesign	Mouse Studios

• メンバー　

1	Bob Weir	Rhythm Guitar
2	Ron "Pigpen" McKernan	Keybord
3	Bill "The Drummer" Kreutzmann	Drums	いくつかのロックとR&Bバンドにいた。
4	Jerry("Captain Trips")Garcia	Guitar	フォークとジャグバンドのパフォーマだった。
5	Phil Lesh	Bass	電子音楽の作曲者だった。

• 曲目　

No	邦題	原題	時間	作詞作曲
1	ゴールデン・ロード	The Golden Road(To Unlimited Devotion)	2:07	McGannahan Skjellyfetti
2	ビート・イット・オン・ダウン・ザ・ライン	Beat It Down The Line	2:27	Jesse Fuller
3	グッド・モーニング・リトル・スクール・ガール	Good Morning,Little School Girl	5:56	H.G.Demarais
4	コールド・レイン・アンド・スノー	Cold Rain And Snow	2:25	McGannahan Skjellyfetti
5	シッティング・オン・トップ・オブ・ザ・ワールド	Sitting On The Top Of The World	2:01	Jacobs-Carter
6	クリーム・パフ・ウオー	Cream Puff War	2:25	Jerry Garcia
7	モーニング・デュウ	Morning Dew	5:00	Dobson-Rose
8	ニュー・ニュー・ミングルウッド・ブルース	New,New Minglewood Blues	2:31	McGannahan Skjellyfetti
9	ヴァイオラ・リー・ブルース	Viola Lee Blues	10:01	Noah Lewis
			34:53

• MEMO
  • Deadのファーストアルバム。
  • NOTESによると当時、Deadのサウンドは"rolling thunder"と呼ばれていた。
  • 60年代初頭、Deadはサンフランシスコのアンダーグランドシーン創生期の中核だった。
  • ワーナーブラザースレコードと契約後、わずか3日間で録音し、1日でミキシングしたという。プロデューサーのDave HassingerはRoling Stonesも手がけた人物だった。
  • 1曲目のThe Golden Roadは彼ら初のシングル盤となった。
  • 6曲目のCream Puff WarはJerryのオリジナルだが、他はスタンダードなブルースナンバーやポップナンバーをアレンジしたものとなっている。

  　

• 蛇足（独断による私的感想）
  • 私にとっても最初に入手したDeadである。3日で録音したということが理解出来るちょっと粗い創り。
    1曲目は最初からフェイドインで入ってきて、まるでジャムセッションを途中からちょっと録音したみたいだなと思った。（ところが、何回も聴いているとこれが中々いいんだナア）
    個人的にはMorning Dewがとても気に入ったのだが、イントロのJerryのギターは何度聴いても、キーを間違えたか、チューニングが合っていないように聞こえるのは私だけだろうか？普通だったら、当然録り直すところだが、『ま、いっか』で済ませたような気がしてならない。
    現在（98/7/18時点）で6枚のCDを入手したが、今だこの曲のライブは持っていない。Jerryのギターがライブで自由自在に鳴らされるのを想像するだけで楽しくなる。
  • JerryはJerry("Captain Trips")Garciaという名前でクレジットされている。ファーストアルバムから教祖様的存在だったようだ。
  • 全体的な印象としては、初試聴は軽い感じであっという間に終わってしまった。
    ところが、何回聴いても飽きがこない。粗削りだがダイヤモンドの原石というか、大半の曲が後々のDeadのライブナンバーとなっている。
    まだ、生まれたてだが、Deadのエッセンスがちりばめられたというアルバムではなかろうか。
    Deadの音楽には『ハッタリ』や『こけ威し』の『シカケ』が無い。何の事かというと、『売ろう』とか『ウケよう』というあざとさが感じられない。サイケデリックなものを演奏しても、ハッタリやこけ脅しは無く、はたまた当時では最新の技術的なトライのみで終わり、数年後に陳腐化するということが無い。
    あるのは『表現』だけである。聴く者に、聴くことも体験だと言いたいかのようだ。
    音もバンドのメンバー数の割には隙間が多い感じがするのも、余計な装飾音や強調が無いせいだと思う。ストレートで素直な表現だからこそ、聴く者のライフスタイルや人生観まで影響を与える力があるのだろう。

• 以上は1998年7月18日現在の内容です。
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