オフィシャルCD　No.2

邦題

太陽の賛歌

原題

Anthem Of The Sun

Mix録音

1CD

1968年7月18日発表

• Deadの懲りに凝った2枚目である。主な内容は以下のとおり。

CD Code	WAM1749	日本版	WPCR-561 95/12/21	入手可能	（但　1998年7月現在）
Produced	Grateful Dead	Arrenged	Grateful Dead	Engineer	不明
録音時期	Studio　1967年9〜12月/Producer DaveHassinger Live 　1967年11月/Producer DaveHassinger 1968年2月/3月/4月/6月	録音場所	RCA Studio A,Hollywood/American Studio,No.Hollywood/Century Sound,New York/Olmstead Studios,New York/Live->Shrine Exposition,L.A./Eureka/EaglesAuditorium,Seattle/CrystalBallroom,S.F./KingsBeach,LakeTahoe	CoverDesign	Bill Walker

• メンバー　

1	Jerry Garcia	Lead Guitar,Acoustic Guitar,Kazoo and Vibraslap
2	Bob Weir	Rhythm Guitar,12 String Guiter,Acoustic Guitar and Kazoo
3	Ron "Pigpen" McKernan	Organ and Celesta Claves
4	Phil Lesh	Bass,Trumpet,Harpsichord,Guiro Kazoo,Piano and Timpani
5,6	Mickey Hart,Bill Kreutzmann	Drums,Orchestra Bells,Gong,Chimes,Crotales,Prepared Piano,Finger Cymbals
7	Tom Constanten	Prepared Piano,Piano and Electronic Tape

• 曲目　

No	邦題	原題	時間	作詞作曲
1	ザッツ・イット・フォー・ジ・アザー・ワン	That's For The Other One	12:10	Grateful Dead
	I.クリプティカル・エンヴェロップメント	Cryptical Envelopment		Grateful Dead
	II.四つ足の動物	Quadlibet For Tender Feet		Grateful Dead
	III.あわてないで	The Faster We Go,The Rounder We Get		Grateful Dead
	IV.ウィー・リーヴ・ザ・キャッスル	We Leave The Castle		Grateful Dead
2	ニュー・ポテト・カブース	New Potato Caboose	0:14	Grateful Dead
3	ボーン・クロス・アイド	Born Cross-Eyed	2:24	Grateful Dead
4	アリゲーター	Alligator	11:30	Grateful Dead
5	コーション	Caution(Do Not Stop On Tracks)	8:54	Grateful Dead
		Total	35:12

• MEMO
  • Deadのセカンドアルバム。67年から68年にかけて録音。
  • NOTESによると、Deadは『San Francisco's premier psychedelic band』、つまりサンフランシスコの筆頭サイケデリックバンドと呼ばれていた。
  • わずか3日間で録音されたファーストアルバムとはうって変わり、完成までに6ヶ月を費やしている。
  • その際、バンドは2名の新しいメンバーを加えている。ドラマーのMickey Hartと、キーボードプレイヤーのTom Constantenである。
  • ロスアンゼルスから始まり、ニューヨークで終わるコンサートのライブはDave Hassingerのプロデュースのもとに録音され、それにスタジオセッションが合体されている。
  • スタジオではメンバーによりさまざまな楽器が演奏され、ミクシングされた。Kazoo,vibraslap,Celesta Claves,harpsichord,prepares piano,electronic tapeである。

  　

• 蛇足（独断による私的感想）
  • 私にとっては4枚目に入手したDeadである。First-->Wokingman's Dead-->American Beautyの次にこれを聴いた。アコーステックでクリアなアルバムの後にかなり凝ったサイケデリックなものを聴いたことになる。
    当時としては膨大な時間をかけ、スタジオとライブのミックスという新しい試みだ。
    なにげなく始まる1曲目の組曲は、あっという間に不思議な世界になる。
    トライしたのは、新しい表現。トリップ状態を再現または助長するサウンドを創造しようとしたのだろう。
  • 一聴すると、つかみどころの無いアルバムだが、ちょいとボリュームを大きくして、音に集中すると次第にその世界に入っていく。
    1曲目の12分におよぶ組曲『That's For The Other One』は特にボリュームコントロールが特徴的で、演奏自体がうねっている。ライブの音が異常に小さく、遠くのほうで鳴っているので、耳をこらすと、みるみる大きくなり、あっという間に目前に来ているという具合。今聴いたはずのフレーズが耳元で繰り返されたり、身体ごと入っていくとかなり気持ち良い。自分が気体になり、バンドの間を高速度で飛び回っているかのようだ。
  • ひと休みという感じの小品が2曲続き、11分半の『Alligator』、9分弱の『Caution』へと続く。
    イントロのファンキーなリズムとカズーの音が印象的な『Alligator』はかなり臨場感のあるライブで、迫力満点。ステージならではの『かけあい』も多く、ライブをよりライブらしく（といってもわざとらしい観客の声援などはほとんど入っていない）するために手を加えたという、ストレートな印象だ。Jerryのブルージーなギターもカッコイイ。中ほどで入る怒涛のようなキーボードも迫力がある。
    ラストの『Caution』は再び夢幻の世界に入っていく。ボリュームコントロールとフィードバックを多用したJerryのギターが聞かせてくれる。
  • アルバムジャケットもインド密教的なそれでいて、とても綺麗なデザイン。よく見るとメンバーの顏（？）が描かれている。
  • このアルバムは朝の寝起きから聴くとか、毎日、カーステレオで聴くという気分ではない。体調の良いときに大きめのボリュームでゆったりと聴きたい。

• 以上は1998年7月19日現在の内容です。
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