オフィシャルCD　No.6

邦題

アメリカン・ビューティ

原題

American Beauty

Studio録音

1CD

1970年11月発表

• Deadの6枚目である。これこそロック史上に輝く名盤！主な内容は以下のとおり。

CD Code	WAM1893	日本版	WPCR-564 95/12/21	入手可能	（但　1998年7月現在）
Produced	Grateful Dead	Arrenged	Grateful Dead	Engineer	Steve Barncard(Co-producer)
録音時期	1970年	録音場所	Wally Heider Studio in San Francisco	CoverDesign	Kelly-Mouse Studios

• メンバー　

1	Jerry Garcia	guitar,pedal steel,piano,vocals
2	Phil Lesh	bass,guitar,piano,vocals
3	Bob Weir	guitar,vocals
4	Pigpen (Ron McKernan)	harmonica,vocals
5	Mickey Hart	percussion
6	Bill Kreutzmann	drums
7	Robert Hunter	songwriter
8	Guest Musician	Dave Torbert(bass on "Box Of Rain")/Dave Nelson(electric guitar on "Box Of Rain")/David Grisman(mandolin on "Friend Of The Devil" and "Brokedown Palace")/Ned Lagin(piano on "Candyman")

• 曲目　

No	邦題	原題	時間	作詞作曲
1	ボックス・オブ・レイン	Box Of Rain	5:16	Hunter,Lesh
2	フレンド・オブ・ザ・デヴィル	Friend Of The Devil	3:20	Hunter,Garcia,Dawson
3	シュガー・マグノリア	Sugar Magnolia	3:15	Hunter,Weir
4	オペレイター	Operator	2:21	McKernan
5	キャンディマン	Candyman	5:12	Hunter,Garcia
6	さざ波	Ripple	4:10	Hunter,Garcia
7	ブロークダウン・パレス	Brokedown Palace	4:18	Hunter,Garcia
8	朝になるまで	Till The Morning Comes	3:13	Hunter,Garcia
9	人生の裏側	Attics Of My Life	5:09	Hunter,Garcia
10	トラッキン	Truckin	5:09	Hunter,Garcia,Lesh,Weir
			41:23

• MEMO
  • 67年3月に初アルバムを出し、68年にMickey Hartを加えたDeadはその年7月にAnthem of the Sun、69年6月にAoxomoxoa、69年11月にLiveDeadを発表。NOTESによると、ここまでは伝説的なライブサウンドをvinyl（ビニール=レコード盤？）上に再現していた。
  • 同じ70年5月発表のWorkingman's Deadで、バンドは一転して伝統的なアメリカンミュージックに回帰した。それは、ブルースとカントリーとフォークのスタイルを持ったオリジナルであった。
  • このAmerican Beautyは6ヶ月後、同じ年の70年11月に発表された。前作のWorkingman's Deadの新境地を継承したものである。バンド自身によりプロデュースされ、10曲のオリジナル曲がおさめられている。
  • 3曲がシングルカットされてFMラジオで流された。Truckin,Box Of Rain,rippleである。また、Suger MagnoliaとFriend Of The Devilの2曲はバンドのスタンダードナンバーとして、その後、ライブで頻繁に演奏される曲となった。
  • このアルバムのカントリーブルースフィールは、ゲストアーティストの力も大きい。有名なマンドリンプレイヤーであるDavid Grismanや、New Riders Of The Purple SageのギタリストであるDave Nelson他のプレイヤーが参加している。

  　

• 蛇足（独断による私的感想）
  • 私にとっては3枚目に入手したDeadである。Workingman's Deadの次に聴いた。これは3枚中では最も気に入った。すばらしい出来である。
    心地良い音と、ちょっぴり危険な歌詞。
    イントロの『Box Of Rain』からWorkingman's Deadよりは厚みのある音でグイグイ引き込んでいく。その後は、極楽極楽。西部の町を越え、ディズニーランドのクリッターカントリーに住んじゃったみたいな音だ。
    私の場合、もしもDeadを聴いたことの無い人にプレゼントするとすれば、まずこの1枚。そして、ライブの中から1枚となるだろう。
  • ライブで有名な『Truckin』もさることながら、特に気に入ったのは8曲目のタイトなロックンロールナンバー『Till The Morning Comes』。
    歌詞的には、西部の娼館を訪れた男の話のような気もするし、ドラッグの手ほどきのような感じもする。
    それよりもイントロにからんでくるフィドル（？エレキバイオリン？エレキオリン？）みたいなJerryのギターが御機嫌だ。Workingman's DeadよりもずっとCSN&Yぽいボーカルのハモリも決まっている。カッコイイとはこういう演奏をいうのである。（キッパリ）
  • 同じ70年に相次いで発表されたWorkingman's Deadととても似ているが、実はかなり違う。プロデューサーがバンド自身となっているし、ゲストも多彩だ。音もやや厚い。どういういきさつがあったか、興味のあるところだ。2枚分を録りだめして、単に別けたのか（スタジオも違うからそれは無いと思うが）、実はWorkingman's Deadに不満な点があってバンド自身で、6ヶ月間で急きょ制作したのか、最初から作り別けたのか...今のところ、情報を持っていない私には、真相は薮の中だ。（＜誰か知ってる人は教えて）

• 以上は1998年7月19日現在の内容です。
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